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ココンキッズロータリーハウスプロジェクト

 

Koh Kong Kids’ House Project
ワットトマイ孤児支援プロジェクト

目的
カンボジア、国境の町「ココン」のトマイ寺院に収容された孤児たちの自立を支援することが本提案書の趣旨である。

背景

1.カンボジア教育事情
カンボジアはアジアの最貧国(LLDC)のひとつであり、国民生活の水準は依然として非常に低い。
同国の経済発展に向けた最大の阻害要因はその教育制度が整わないことであろう。
70年代後半において自国民の大虐殺を演じたポルポト共産主義政権下において、学校教師らを含む知識階級の多くが殺戮された。そのため、ポルポト後の教育制度復活にあたって、小学校6年の教育課程を終えて読み書きが出来る者を探して教師に充てたという。
学校と教師の不足のため、現在も公立の小学校は2部制である。すなわち、子供たちは午前中にのみ学ぶグループと午後から登校するグループとに分けられており、授業時間は短い。また履修科目のほとんどは国語(クメール語=カンボジア語)や基礎的な算数などにとどまり、水準は低い。
それでも学校に通える子供はまだ幸運である。義務教育であるにもかかわらず、多くの子供たちは学校に通えず、この国の識字率は低いままだ。また児童労働や児童虐待は相変わらずこの国の大きな社会問題であり、さらに児童買春の犠牲になる子供も少なくない。

2.国境の町、ココン(コッコンと表記されることもある)
ココンは隣国タイと国境と接するタイ湾に面した港町である。
タイの首都バンコクからココンの国境までは400km。
またカンボジアの首都からは300kmである。
総じてカンボジアの道路事情は劣悪であるが、今から10年ほど前までは首都プノンペンからは陸路での交通はほぼ不可能であった。
近年になってタイの援助によって川に橋が架けられ、まがりなりにも道路が整備され、首都プノンペンとも車両による交通が可能となった。
しかしこの道路も雨季の盛りには穴だらけとなり粘土質の赤土でどろどろになる。
かつてココンは密貿易の中継地として、また人身売買の基地として、さらに犯罪者が逃げ込む場所としても知られていた。以前は売春がこの町の重要な産業であり、娼館が軒を連ねて多くのベトナム人娼婦たちが働いていたという。現在も至っても不衛生な状況で売春行為が行われている地域がある。ひっきょう、この町のHIV感染率は高く、母子感染により生まれながらもHIV患者である子供も少なくない。
近年になってココンの町に工業団地が開発され、アセアン統合の動きとあいまって、タイからの投資がなされるようになり、辺境の地ココンの町も急速に変貌を遂げつつある。しかるに貧しい者たちの悲惨な暮らしは、機会を与えられぬ限り、変わらない。

3.ワットトマイの現状とニーズ
ココンの町外れにワットトマイという名の寺院がある。クメール語で「ワット」は寺院、「トマイ」は新しいの意である。ワットトマイは通称で、正式名称はワットテプニメットという。
名称:ワットトマイWAT THMEI(正式名称:ワットテプニメットWAT TEPNIMIT)
創設:1988年
住所:3 Village, Smachmeanchey, Krong Khemarakphumin, Koh Kong Province, Cambodia
寺院の面積:47,461㎡

この寺院に現在約20名の孤児が生活している(HIVに感染している子供2名を含む)。孤児院としての形はなしておらず、同寺院の僧侶たちの善意で身寄りをなくした子供たちが収容されているもの。
同寺院に対して、以前にはNGO団体(CAREおよびRACHA)の支援を受けていた時期もあったが、その援助はエイズ患者の救済に充てられたもので、孤児たちを対象としたものではなかった(同寺院内にはHIV患者を収容する施設が併設されている)。なおこれらのNGOによる支援プログラムは終了済みで、現在はどこからも援助も受けていない。

孤児たちを養育する目的では何らの設備もなく、粗末で非衛生な居住環境の中で生活している。寺院で行事などがある際には、子供たちの居場所がなくなる状況である。
僧侶たちは孤児たちの生命を救いたいという動機から孤児たちを受け入れているものの、養育するための食料や資金は托鉢や在家の布施にのみ頼っている現状。子供たちの生命を維持するのが精一杯の状況である。
もし財政上の事情が許せば、さらに多くの孤児を受け入れたい希望を僧侶たちは持っている。身寄りのない孤児のみならず、特にココン沖の島嶼部に散在する貧しい村々には、教育機会にまったく恵まれない子供たちも多い。
一方で、孤児たちをいかに教育するか、さらに孤児たちが自立するために成すべき事柄については、僧侶たちはほとんど何のノウハウもない。
ここにロータリークラブの支援を仰ぐことが出来るならば、その意義は計り知れない。
最優先事項として、まず何よりも孤児たちを収容する建物(寮)の建設が望まれる。その上で、孤児たちが自立するための継続的支援がなされることが期待される。

 

 

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